◆脚本の読み方

 

ウチと彼女の約束事の脚本は20分ほどのアニメを想定しています。
脚本の読み方はとても簡単！
ざっと紹介します。

 

◯山梨県　富士河口湖町　船津　

→【柱】主に場所を表します。

　　　富士山と河口湖に挟まれた、船津の街並み。

→【ト書き】説明文です。
 

名前「名前の人が喋るセリフ」

 

以上！
どうですか？　とてもシンプルですよね。

では肩の力を抜いてどんどん行きましょう！

［以下、脚本形式でお伝えします］

 

■登場人物／畦道テツ（男）／大粒ザクロ（女）

 

○駅前広場（夕）
　　　テツとザク、ベンチに座っている。
ザク「上の表記で（夕）と書かれているのは何？」
テツ「今は夕方ですよーって、時間を表しているんだ」
　　　と、鞄をあさりながら。
ザク「そうなんだ!?」
テツ「うん。夕日が……綺麗だね」
ザク「……うん」

　　　×　×　×
テツ「（リングケースを見せて）ザク、僕とけっ――」
ザク「今の　×　×　×　って？」
テツ「ええっ!?　このタイミングで!?」
　　「えーっと、ちょっとした『間や時間の経過』を表しているんだ」

　　　と、ケースを鞄にしまう。
ザク「そうなんだ!?」
　　「テツと初めて話した時にも、変な間があったよね？」

 

◯ザクの回想・コミックマーケット会場（昼）
　　　――長くなるので割愛。
　　　ザクの回想終わり。

 

○元の駅前広場
テツ「そうだね。今のように柱の頭に『回想』と付いていたら、過去を振り返っている状態だね」
　　「その他にも一瞬だけ思い出す『フラッシュ』は、また書き方が違ってくるんだ」
ザク「フラッシュって、あのポ●モン事――」
テツ「フラッシュバックの略だよ!?　突然なに言い出すの!?　今の若い子たちに通じないよ!?」
ザク「あー、もうすっかり暗くなっちゃった……」
　　　と、立ち上がる。
テツ「ちょっと待って!!　今ざっとまとめるから!!」

・名前M「モノローグ、心の声です」
・名前N「ナレーションです。Nの前に表記された人物が語っています」
・上手　……読者様から見て右側。
・下手　……同じく左側。
・ホワイトアウト　……画面がゆっくりと白くなる。

・カットバック　……場面を交互に切り返す。

テツ「ふぅ……こんなところかな」
ザク「最初からこうやってまとめれば良かったね？」
テツ「あはは……」
ザク「帰ろっか？」
テツ「――うん」
　　　×　×　×
ザク「そういえばさっき、何か渡そうとした？」
テツ「えっ」
　　　――優しい顔で微笑むザク。
テツ「あっ……うん、今度また改めて言うよ」
ザク「待ってるね」
　　　――手をつないで歩く二人の後ろ姿。

 

――終わり――

 

いかがでしたか？

脚本の見方が大体つかめたと思います！

​

★それでは本編をお楽しみください。